2017.06.23

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ビオトープ観察会

2017年 6月
昨年9月、カジオカL.A.さんのおかげで園に完成したビオトープ
今年も、ビオトープ観察会を
開いてくださいました。

下園庭で過ごす
年中と年長の子どもたちが
参加です。

参加する子どもたち110名に
梶岡先生が、いろいろな生き物を
準備して下さっていました。


梶岡先生のお友だちの
清田(せいた)先生です。

清田先生が、ビオトープに住む
生き物のお話をしてくださいます。

興味のある話に真剣なまなざし


捕まえてきてくださったトンボやヤゴ、蝶などが入った虫カゴです。

子どもたちは、嬉しそうにのぞき込みます。

「とんぼの持ち方はね、
指をチョキにして羽をやさしく
挟むんだよ」

「大きな目を持つトンボを捕まえるときは、
後ろ側から狙って捕るんだよ」

「わっ、持てた!」

指導を受けて、上手に掴めた時は
こんなにうれしい気持ち ?

なに?なに?何の騒ぎ?…とやってきた蝶たち

続いて、メダカの説明を受けました。

「先生の体がメダカだとするとね、
メダカの目はこんな大きさなんですよ
しかもこんな風になっているから
ビオトープに遊びに来た子どもたちのことも
よく見えるんですよ。」

「あ、あの子、また見に来ているな!」
「あ、砂投げてるな!!」  とかね!(笑)

こんなに大きな目だと、
確かに色々なものが
よく見えているでしょうね~


一人ひとりに一匹分のメダカを準備して下さっていたので、
手に取りじっくり観察


メダカは、放してくれた人を大きな目で見て覚えているんだよ…と
教えられ、


元気よくビオトープで泳ぎだすメダカを目で追い、やさしく見守りました。
その他、赤腹イモリのつがいや、タニシなども放流してあげました。

赤腹イモリ…
「イモリは、
水を守ってくれる生き物なんですよ」
「弱ったメダカや虫を食べて、
水の中をきれいにもしてくれるんです」

という説明を受けて、
年中のある男の子が、

「弱っていないメダカは
食べないのかな?」

一言疑問を呟きました。

すると、清田先生は、
「弱っていないメダカのことは
食べないです」
「な・ぜ・な・ら…イモリは、メダカの泳ぐ
スピードについていけなくて
捕まえられないんですよ」
と応えてくださいました。


子ども自身からこんな疑問が
湧き上がることに感心しました。

この感性は、まさに、
私たちが保育の中で
とても大切にしている
『センス・オヴ・ワンダー』
(神秘さや不思議さに目を
見張る感性)

『センス・オヴ・ワンダー』
美しさを感じる感覚や未知なるものに触れた時の
感激が呼びさまされると、
次はその対象についてもっとよく知りたいと思うようになるし、
そこで得た知識はしっかりと身につく…
レイチェル・カーソンの言葉です。

生き物たちにとっても、うちの幼稚園のビオトープが、
自分たちのお家と思って元気に幸せに
暮らしてくれると嬉しいです。

いや、暮らしてくれるはずです。
今日も、子どもたちは、
「逃がしたメダカは元気かな?」と
ちゃんと見に行っていますから…

梶岡先生、清田先生、
ビオトープ放流会
ありがとうございました!