思いがけない別れ(カエルのげこちゃん)

2021年 7月

先日から、この『こんなことがあったよ』ブログにも、
何度も登場して来ていたカエルの話題です。

北園舎で生活している年中・年長児が
ビオトープで、大騒ぎになっていました。




子どもたちが、毎日のように観察し、触り、
一緒に遊んできたトノサマガエルが、息絶えていました。





実は、前日の子どもの帰宅後、外掃除をしていた時に、
すでに、池の中でこのような姿になっていました。
しかし、子どもたちに発見させて、
そこできっと何かを感じとる…
それを経験させようと、葉で覆い、
そのままにしておいたトノサマガエルでした。



カエルの姿を、子どもたちは信じられないような表情で、
見ていました。



皮がむけてる…皮がむけてるよ…



ほら、そこ……
みんなが(カエルを)持ち過ぎたんじゃ…
人間の手が熱かったけ、やけどしたんじゃろ…
見ると、カエルの脇の皮がむけています。



まだ、名前も付けてあげとらんかったのにねぇ…
げこげこって鳴くけぇ、『げこちゃん』にしようや~
そう言って、その場にいた子達は、このカエルを
『げこちゃん』と命名していました。



白いおなかから透けて見える、カエルの腹部、
青白くなっています。
太ももは、赤くなってパンパンに腫れています。



人間の手は熱いって、この前、
梶岡先生(ビオトープ観察会の講師の先生)たち

言ってたよね……



どんくらい熱い…? 
友だち同士、手を握りしめあって、

手の熱さを確認している年長児の姿もありました。

生き物の立場に立って、
考えてみようとする姿でしょうか?




日頃、ビオトープやビオトープの生き物に
そこまで関心を寄せていなかった子も、
とても衝撃的なことのようで、
長い時間、見入っていました。




息絶えているということが
いまいちよく分からない様子もありましたが、
目が飛び出てる…足が動かん…
そのありさまを真剣に受けとめる姿でした。


 

ここからが年長児の出番です。
どうしたらいい??
もう、触らんかったらいい…
子どもたちは、簡単に結論を出そうとします。





しかし、触らないと決めてしまうことは、
せっかく芽生えた関心(好奇心)が、
無関心にすり替わってしまうことも考えられます。



結果的に、今、こうやって、
カエルは動かなくなってしまっているけど、



カエルのことが、大好きで、かわいがってあげた人…?
そういう子はたくさんいました。



げこちゃんも、みんなのことが大好きだったと思うよ…
でもね、さよならしようね…



いつもは、大賑わいの年長児も、
この時ばかりは、言葉少なく、
言葉にならない感情を体験したことが感じられました。





さよなら…







触る、触らない、というこれからのこと…は、
とりあえず、棚上げして、目の前にいるげこちゃんを
年長児全員で、弔ってあげました。

次の日のビオトープ…
何事もなかったかのように泳ぐオタマジャクシ





仲間の逝去を知ってか、知らずか、
現れた別のトノサマガエル



しかし、子どもたちの目にこのカエルは、
仲間を失った寂しさを
感じているように映ったようです。





昨日までとは違って、ビオトープのそばに、
げこちゃんのお墓が置かれました。

ビオトープの生き物と遊ぶ時、
生き物に触れる時、
このげこちゃんが教えてくれた
いのちの重みを、
きっと、子どもたちは、
何かしら感じてくれるのではないでしょうか。



年長児が、梶岡先生と、春に植えたビオトープ傍の
ホワイトコンロンカの花が初めて咲きました。



このタイミングで咲いたこの可憐な花も、
『命』を感じさせるものでした。

ありがとう さようなら

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