2021.10.22

年長

年長児、作品展に至るまで④

2021年 10月

年長さん、
作品展『宇宙』に向けて、活動が進んでいく中で、

ご家庭でも、宇宙の話題が出るようになった子も多く、
「水金地火木土天海…」という言葉なども、
よく発するようになってきました。

お家の方に、「太陽に近い順番からそうなっているんよ」
と教えてもらったり、
「私のお母さんが小さい頃は、海王星の次は、
冥王星っていうのも、あったんだって…」と、
話してくれる子もいました。

そして、幼稚園の宇宙には…
自分たちの住んでる地球がないじゃん…ということで、

【土星グループ…地球】
またもや、大きな惑星の土台を作りました。

ガムテープでしっかり固定するためには、
力と、人の手が必要です。

「端っこ、しっかり押さえててよ」
「オッケー!」

みんな、思うものが形になっていくことが
とても楽しそうであり、うれしそうでありました。

土台ができたら、今度は、海と島じゃね!
波らしく、貼ろうや~ いいね~
気持ちを賛同させながら、
瀬戸内海の波のような
穏やかさで(笑)
活動が進んでいきました。

おはながみを細長くして、
うず潮を作っている子もいて…

よく知っているなぁと感心しました。

小さい人が見たらよく分からんけぇ、
『にほん』って書いとこうや~、
「じゃぁぼくは、『ニホンカイ』って書く!」

『おすとらりや』だったり、『ロシあ』だったり、
『ニホンカイ』だったり、文字や、いろいろな国への
関心も高めながらの活動でした。
最後に、日本を一番目立つように仕上げて、
満足感いっぱいのようでした。

【天王星グループ…はやぶさ】

JAXAのはやぶさも、子どもたちの中には、
知らない子も多くいました。
しかし、図鑑が好きでよく眺めている子や、
宇宙に詳しいお友だちが、
いろいろなことを教えてくれていました。
また、図鑑に書いてあることを、
お母さんに写して書いてもらった紙を持ってきて、
みんなに知らせてあげている姿もありました。

『はやぶさ』といえば、その特徴は、
まるで鳥のようなきれいな青色のパネル

それを、本体に取り付けたいのだけど…
重みでどうしても、沈んでしまう…
いろいろ苦心しながら、支えを作っては見たものの、
なかなかうまくいかず…悔しい思いも。

苦心に苦心を重ねても、なかなか実らず(涙)
そこに時間を最もかけた
と言っても過言ではありませんでした。

??

天王星を作った時にも、『いかに本物らしく…』を
追求していたグループのメンバーでしたが、
不本意ながら結局、
支え有りで、展示することに妥協しました。

「ジャクサ(JAXA)の人、すごいね」と
言葉を漏らした子も。

本物を作り上げて、宇宙にまで飛ばせるような
はやぶさが造れたJAXAで働く方たちへの
尊敬の念が湧き上がったようです。

いえいえ、そういうふうに、重ねあわせて、
考えられる君もすごいよ!と感心しました。

何でもかんでも、うまくいくことばかりではない。
上手くいかなくて、悔しい思い、
どうにかして、納得のいくものを作りたい、
そのために知恵を絞り出す…
そういう経験を、しっかり味わえたようです。

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園での話題が、ご家庭でも多く出るということは、
とてもうれしいことであります。

作品展のテーマが宇宙になったものの、

担任は、知らないことが多すぎて、
連日、いろいろなことを調べながらの保育でした(汗)

しかし、子どもたちも、(私たちも)
知らなかったことを、

絵本や図鑑から、そして、お友だちから聞くなかで、
『知る喜び』がどんなに大きいものなのか、と
いうことを強く実感できました。

一つの『知る』が、次の楽しみや期待を生んだり、
そこから新たな疑問が生まれたり、
不思議に感じる気持ちが湧き上がったり、と、
年長さん、そういうことに
大いに繋がっているように感じます。