2026.05.29
全体
未就園児
こっちが、子離れせんとね…
2026年 5月
朝、登園してきた年中のAちゃん母子。
Aちゃんの兄は、今年の春、当園を卒園し、学校に入学。
お母さんに「お兄ちゃん、学校どうです? 楽しんでます?」と尋ねると、
母「う~ん、この頃、ようやく…ねぇ~」
私「学校は遠いんです?」
母「歩いて15分くらい、かな~」
私「集団登校?」
母「いや、個人で」
私「へぇ~、歩いて行くんだぁ~」
母「う~~~ん……ずっと幼稚園でよかったのにぃ」
母 私「ハハハハハハ」
お母さんの冗談交じりの言葉に二人で笑った。
Aちゃんは、その間、一人でさっと室内履きに履き替え、
母を振り返ることもなく、
吸い寄せられるように教室に入っていきました。
そのAちゃんを、二人で見送りながら、
「こうやって、親からどんどん、離れていくんですよね~」
と言うと、お母さんは、少し潤んだような瞳で、
「こっちが、子離れせんとね……」と。
小学校に慣れるまでの我が子の姿を心配し、
元気に通う姿に安堵しつつも、
こうして少しずつ親から巣立っていくことに、
なんとも言えない寂しさが募る――
そんな複雑な親心が、お母さんの言葉から、
とてもよく伝わってきました。
そして改めて、
保護者の皆様が、それぞれに様々な葛藤を抱えながら、
毎日大切なお子様を送り出してくださっているのだと、
胸が熱くなりました。
その気持ちに寄り添いながら、
子どもの「いってきます」というバトンを、
毎朝あたたかく受け取っていきたいと思います。

