2026.10.12

全体

「いたいの、いたいの、とんでいけ」

2026年 10月

戸外遊びをしている最中に転んだ、年少のAくん。
起き上がろうとしているAくんと目が合ったので
手を差し伸べると、「大丈夫!」と言って
すぐさま立ち上がりました。

もう一度「大丈夫?」と尋ねると、
「大丈夫、大丈夫」と答えたものの……。

その後様子を見ていると、
ピクニックテーブルの椅子に腰掛け、

ズボンをめくりあげて転んだ膝をじっと見ていました。

傷の様子が気になったので近くまで行くと、
「皮が剥けとる」と見せてくれました。
「洗って絆創膏(ばんそうこう)しようか?」と
言いかける
言葉にかぶせるようにまた
「大丈夫」とのこと。

濡らしたティッシュで汚れを拭き取った後も、
まだ神妙な面持ちで膝小僧とにらめっこしているAくん。

そこで、
「いたいの、いたいの、とんでいけ〜〜〜!」と声をかけ、

痛みを吸い込み遠くに飛ばして見せると、
なんとも不思議そうな顔をして私を見るAくん。

そして、「まだある……」と、
膝に残る赤い点を指差しました(笑)。

「いたいの、いたいの、とんでいけ〜!」
何度もやっているうちにAくんの気持ちも紛れ、
また元気に遊びに戻っていきました。

擦り傷を前に「大丈夫」を連呼する
Aくんのプライドと成長を感じました。

園庭を見渡すと、思いっきり体を動かして遊んでいる
子どもの姿が、あちらでもこちらでも目に入ります。



小さな擦り傷を作りながらも、
毎日たっぷり戸外遊びを楽しむ子どもたち。

たくさん遊ぶ中で、転び方も上手になっていくようです。

今日も園庭には、転んでもすぐに立ち上がり、
たくましく駆け出していく子どもたちの笑顔が溢れています。

のびのび動かす手足は、脳を刺激するアンテナ。

体全体を使って遊ぶことは、体のたくましさだけでなく、
心の強さ・しなやかさも育んでいるように感じます。