2026.11.03
全体
年長
「僕の大事なもの」から見えた、心の成長
2026年 11月
幼稚園では、廃材や紙類を使った
工作遊びが好きな子が多いです。
子どもたちが作って手にしているものを見ていると、
「よくそんなに考えて構成したな・・・」と
思わず感心してしまうほどです。
自分の作ったものに愛着を持つ姿からは、
一生懸命に作ったお気に入りのものだ
ということがとてもよく伝わってきます。
雨上がりのこの日、
戸外遊びをしている年長組のAくんが、
手に何か持っているのが見えました。
どうやら、割り箸で作った鉄砲のようです。
Aくんにとってその鉄砲は、
ずっと手にしておきたいほど大切なものだったのでしょう。
その、子どもらしく微笑ましい光景に
心が温まっていると、
ポトン・・・と、
鉄砲が水たまりに落ちてしまいました。
「あ・・・」
少し離れたところで見ていた私の心の声と、
Aくんの声が重なりました。
大きな水たまりから、
すぐさま鉄砲を拾い上げたAくん。
どうするのかな・・・と見守っていると、
「おー‼、だいピンチずかんツー(2)!」
と言って、濡れてしまった鉄砲の水を
自分の手で拭い、
外れかかったテープをギュッと押さえ直していました。

Aくんにとって大切な手作り鉄砲。
本当はヒヤッとしたり、ガーンとしたりしたはずです。
でも、大好きな絵本の言葉を借りて、
まるで何でもないことのように振る舞った姿には、
「さすが年長さん!」と胸が熱くなりました。
もしこれが、まだ年齢の低い子どもだったら、
大泣きしてしまっていたかもしれません。
子どもたちの毎日には、
このような小さなハプニングや、
子どもなりの「大ピンチ」がたくさん
降りかかっていると思います。
ときには泣いてしまうほどのショックな出来事もあります。

しかし、それを友だちや先生の力を借りながら乗り越え、
「まあいっか」と気持ちを切り替えたり、
「どうにかなる!」と自分を鼓舞したり、
自分で問題を解決したりできるようになっていくのだなと、
Aくんの姿を見て改めて実感しました。
明日もきっとたくさんのハプニング(大ピンチ)があるはず!
日々の『大ピンチ』を乗り越え、
ひと回りもふた回りもしなやかに成長していけるよう、
近くで温かく見守り、支えていきたいと思います。
(ウドノ)