2016.12.07

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古里を思ふ 「おかえり、モリアオガエル」

2016年 12月
日の入りもとても早くなった師走のある日、
職員が仕事を終え、事務室の玄関を出るとそこへ思いもよらぬ小さなお客様が…
「え?」 「あれ?」 「どうしたん?」 「来てくれたん?」
誰と話しているの?と思いきや、その小さな来客とは…

「き、きみは、
もしかしてあの時のきみではないのか?」

職員の手のひらで、職員の声にじっと
耳を傾けてくれているきみは、
あの時のモリアオガエル君!!
おーー久しぶり!!


遡ること4年前
そう、あれは2012年 夏
君は確かにここに来てくれた。
北園舎もまだ昔のままだった当時、
きみは、
子どもたちのヒーローだった。

当時のビオトープは、北園舎改築と
共に取り壊されてしまった今、
きみは、どこでどう
暮らしていたのか、
私たちはいつもいつも

気にかかっていたのだよ。

こんなに、きれいな
目の覚めるような
緑色の姿だったね!

元気だったかい??


ところで、今日は?

今年夏、新しくできたビオトープ、
過ごしやすそうだと、
冬眠の地に…選んで
帰ってきてくれたのかい?
きっと、そうなんだろう?
長らくお待たせして済まなかった。
次の日、年長児が血まなこになって
きみのことを探したが、
きみの姿はどこにも見つけられなかった。
きっと、
このビオトープに安心できる場を
見つけて潜り込んだんだね!

春までゆっくり眠っておくれ。

そしてまた春に会おう!!

カエルの寿命についていろいろ調べたところ、ヒキガエルは、1~8年、
シュレーゲルアオガエルは、2~4年、
モリアオガエルは、2~3年・・・とありました。
しかし、アマガエルは、上手に飼えば、10年は生きることも。
大きいカエルほど長生きするとも言われている…
という情報もあったため、私たちは、このカエルが、
きっと当時のカエルであったと信じて、春を待つことにします。