2021.11.05

年長

つなひき大作戦(年長)

2021年 11月

年長児、今年で幼稚園最後の運動会、
いよいよ明日に迎えます。

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作品展に向けて、年長児は、グループ、クラス、学年の
団結力もずいぶん深まってきています。
そんな中で、運動会までの取り組みの中に…

初めてクラス対抗つなひきをした日。
ゆり組 対 きく組



その初日は、ゆり組の三連勝でした。

呆然としていたきく組でしたが、悔しさ大爆発で、
その日を終えました。

次の日、初めての子どもたちの話し合い、
作戦会議なるものが 行われました。


その作戦の中味とは…とてもおもしろい!
(と言うと、真剣な子どもに失礼…(>_<)ですね)
ので、紹介させてください…

〇 三回も負けるなんて、悔しい!

〇 今日は、休んでる〇〇ちゃんの分まで頑張る!

〇 芋を抜くときみたいに、足で踏ん張るのはどう?(心の声…芋掘り作戦ってことね)

〇 〇〇君のおなかはいつもパンパンで、力がありそうだから頑張ってもらう!(心の声…〇〇くん、名指しされて、まんざらでもなさそう…)

〇 まぁ、ちょっと~、ズルかもしれんけどねぇ、重たい石をつなの後ろに引っ掛ける!(心の声…ちょっとって言うか、結構ズルじゃない?(笑))
 

〇 その言葉を受けて、まぁ石をつけても、引っ張る力にはならないけど、向こうのチームには引っ張られないね!(心の声…なかなかいい作戦だと感じている(苦笑))

〇 つなを引っ張る時に、おならの力(勢い)を借りる(心の声…先日、図書室で読み聞かせボランティアさんが読んでくださった『どんぐりロケット』のネズミさんが、おならを燃料にして、宇宙に飛んでいくという話、にインスパイアされたと思われます(笑))。

〇 じゃぁ、こういうのはどう? つなを引っ張る時、みんなが一度におならを出して、相手のチームが「くっさ~」と言って、手を離した時がチャンス!その時に思いきり引っ張る!!

〇 それに対して、「えぇ???そんなの…思い通りには おなら出ないよ~~」(心の声…ねぇねぇ…話が逸れていないかい??いえいえ、至って真面目です…)

〇 じゃぁ、こういうのどう? 僕のお姉ちゃんが運動会でやったんじゃけどねぇ、ソーラン節の、動きでやるんよ、ヤーレン、ソーランって言いながら、どっこいしょ、どっこいしょって動いたら足に力が入っていいよ!

〇 いいね~~~(心の声…ヤーレン作戦は、案外 共感率高い(笑)その後、各々がその動きを試していました。)

?
きく組、三連敗だったからこその このアイデア…
さぁ、この日の勝敗は…なんと、作戦勝ち??
きく組の三連勝という結果でした。

内容は、思わずプッと笑ってしまうような内容もありましたが、作戦を練って、気持ちを合わせるということが、勝利に結びついたということを感じ取ったきく組でした。

しかし、そこから、ゆり組の話し合いも始まりました。
ゆり組の作戦は、ちょっと実践に繋がりそう…(笑)

〇 つなを引く手を腰まで持っていく。

〇 相手に引っ張られると、さらに力を入れ直し、引っ張り続ける。

〇 つなを引きながら、後ろに下がっていく。

〇 滑りにくい靴を履いてくる!

〇 芋掘りする時みたいに、前と後ろにつなを引き、掛け声も必要! (ゆり組でも、芋掘り戦法が出ました。)

〇 じゃぁ、「うんとこしょ」「どっこいしょ」「うんとこしょ」、「どっこいしょ」と言いながら、引くのは?

〇 うん、じゃぁやってみよっ!!しかし、実践してみると…「うんとこしょどっこいよって言いながらやるのは、なんか難しいよ……」

〇 しゃがんでいる時に、石や砂を触らない!(これは、この日三連敗をした時に、砂で遊んでいて、「よーい、はじめ!」の声が聞けておらず、慌てて綱を持ち、引っ張るということになったという、反省点から出たもののようでした)

負けを経験するということが、どんなに重要で、
どんなに人を強くさせるのか?ということが、
見てとれるようでした。

その後も、何度も何度も、対戦して、
勝ったり負けたり、引き分けたり……

 また、背が高くて、力がありそうな人が、一番後ろで、すっごい引っ張りまくる!という作戦も実践したようでした。「せんせい~、きょうね~〇〇君、すんごい力で引っ張ってたんよ!!」と、友だちのことを自分のことのように、話してくれる子もいました。自分でも頑張っているということを、友だちが、認めてくれるということは、とても大きな力になるようで、新たなやる気に繋がる姿もありました。

 欠席があり人数の少ない組が、勝つこともありました。子どもたちは、
勝つ要因は、一概に人の多さだけではないということも、感じることが出来ました。また、「よゆう~~みたいな気持ち出しちゃいけんのんよ」、と一回勝てたからと言っても、余裕という『気のゆるみ』があることが負けに繋がることを感じ取った子もいたようです…

 来る日も、来る日も、リベンジ合戦で、つなひき勝負をした年長児…その日の活動は、時間や体力と相談しながら決めようね…と話しながら進めていきましたが…
 子どもたちの勢いはとどまることはないようで、幼稚園中を、盛り上げてくれるその姿は、さすが、幼稚園のリーダーだな…と、感心しています。

そんなこんながありました つなひき勝負…
当日の姿はどのようなものでしょうか?