2023.06.21

全体

自然

ビワの木

2023年 6月

「さくらの森」の遊びの魅力の一つ、木登り

うんていや登り棒など、固定遊具にはない
「木」ならではのおもしろさ、楽しさ。

 

『しなり』から得られるスリルや、
木の上から見るいつもとは違う景色。

爽快感や達成感を味わうことのできる木登り。

なかでも、このビワの木には、
今までの卒園児たちも、代代お世話になりました。

まず、土管に上がって、両手を幹につき、

そこから、枝に飛び移って登り始める遊び方。
レベルの高いチャレンジになります。

勇気と、『できると思う』という確信が必要!
その分、できた時の満足感は
とても大きいもののようです。

木の上で達成感に満ちている子どもたち。
見ているこちらまで、うれしくなります。

でも…よく見てください、このビワの木。

木登りのため、まず初めに手をつく、幹の部分。
弱って、幹の皮がはがれ始めています。

木を見上げてみると、弱った部分には、
葉もついておらず、
枯れてしまった枝もあります。

長年、子どもたちのために、
多くの挑戦意欲を掻き立ててくれたビワの木。
とても残念ですが、
そのことを子どもたちに話すと、早速、

このような看板が取り付けられました。

大好きなビワの木への木登り、
ビワの木、休養のため、一時休業。

そして、6月……
こんなに弱って、痛々しい木ですが、

何やら、オレンジ色の実が…

なんと、おいしそうなビワの実が
たわわに実りました。

しかし、空からは、大きなカラスが、
熟れるのを今か今かと待っています…

負けてなるものか……と、カラス対策!!

さぁ、これでどうだ!! ふっふっふっ!(^^)!

見事、子どもたちの口に入ることができました。

ビワの花の、花言葉には、
『治癒』『静かな思い』などあるそうです。

楽しい木登りを我慢してくれた子どもたちに
ビワの木は、静かな思いを秘め、
「治癒できたよ」と贈り物をくれたのかもしれません。