2025年　1月

「失礼します。折り紙おしえてください」
と職員室にやってきてくれる年長さん。
折り紙の本を持って
「ここがわからんのよね～」と指さしてくれます。
見てみると、確かに折り方図を見るだけでは
わかりにくいようです。

その部分まで折ったものはちゃんと折れています。
でも、何度も折り返して紙が
『しわしわ』になっています。
「さて、どう折るのかな」と本を見てみると…。
わかりにくく「ちょっと待ってよ」となります。
しかし、出来上がりを見て、
「ここの部分なので、こうかな？」と考えていくと、
何となく折り方が分かってきます。

折っていく過程の一部分だけ見ていても、
折ることはできず、
全体から推測している方がはるかにわかりやすいようです。

子育てにも同じことが言えるのではないでしょうか。
子どもが大人になったとき
「こんな大人になってほしいなあ」という
芯となるものを持っていると、
日常の小さなことは受け流せたり、
反対に丁寧に接したりと
子どもに余裕を持って接することができるような気がします。

年長さんの卒園、年少・年中さんの修了まで、
残り40日を切りました。
私たち教職員一同も、
一つ階段を上がった子どもたちの姿を思い浮かべながら、
一日一日を過ごしていきたいです。

（園長　中井　由里）