2025.11.27

全体

未就園児

12月 すくすくだより

2025年 11月

すくすく広場で、月に1度開催している赤ちゃんルーム。
対象者は、歩くまでの赤ちゃん。
生後約4か月から1歳ぐらいの赤ちゃんが集い、
短期大学部の七木田方美先生と共に過ごしています。

11月の赤ちゃんルーム、参加者7名。
寝返りを打とうと頑張っている子がいたり、
寝転んでわらべ歌遊びをしている親子がいたり、
タイミングが合えば、そのわらべ歌に参加してみたり。

参加メンバーそれぞれが、好きなことをしながらも、
教室はなんとなく、一体感に包まれているようです。

そのうちの一人Aちゃんは、ちょうど1歳を迎えたばかり。
思う方向にハイハイする姿は、
意思を持って動いているように見えました。
Aちゃんは机の下に入り込み、心地よさそうに、
その空間を楽しんでいます。
「お母さん…Aちゃん、そろそろ赤ちゃんルーム、卒業かしら?」
「そうですね~」と話しました。

約一週間後、Aちゃんとお母さんはすくすく広場へ遊びに。
赤ちゃんルームでは、おもちゃは片付け、
安全に動いて過ごせるような広い空間にしていますが、
すくすく広場では、木製滑り台やトンネル、おもちゃを
配置しています。

これまでとは違った環境にAちゃんは、
少し戸惑ったようでしたが、
次第に集ってきた参加者の中でリラックスしてきた様子。

 

行動範囲が広がってきて、
自分から滑り台の上に立ってみたり、
お母さんから離れて、私の手を握ってくれたりしました。

「最近、おうちで、水道を覚えちゃって…」と
苦笑気味なお母さん。
その直後、教室の水道を見つけたAちゃん。

水道に手を届かせようと背伸びする
後ろ姿が見えました。
「Aちゃん、水道、見つけたの~?」
と話しかけると、振り返るAちゃんの顔は
「ばれちゃった~?」とでも言うような表情。
何とも言えないその表情に思わず、お母さんと大笑い。
Aちゃんをめぐり、温かい空気が漂いました。

お母さんいわく、
Aちゃんの行動範囲がぐんと広がってきて、
家庭では止めないといけないようなことが
増えてきたとか。
それは親子ともに、少ししんどいものですね。

たった一時間半のすくすく広場ですが、
そのしんどさから離れ、
成長の楽しみや子どものおもしろさを
再確認できる時間となれば幸いです。

(すくすく広場スタッフ 副園長 うどのかずこ)