2026.07.09
全体
ここが欠けとったけぇよ
2026年 7月
年中の教室の前で起きた、突然のハプニング。
「どうしよう……」という表情で、
一生懸命に土を拾っていたKくん。
Kくんの手から虫かごが落ち、ふたが外れ
中の土がたくさんこぼれていました。
自分一人でなんとかしようと頑張っている姿に、
そっと見守ろうか迷いましたが、
やはり声をかけずにはいられませんでした。
「ほうきがいるかしら?」そう言って
卓上ほうきを持って近づき、2人で一緒に
廊下にこぼaた土をかき集めました。
きれいに集まって、ひと安心。
ところが、いざふたを閉め直してみると、
カチッと閉まらずに少し緩んでしまいます。
「取っ手を持ってしまったら、また落としちゃうから、
虫かごの下の部分を持った方がいいね」
そう声をかけると、K君は、「うん、わかった!!」と
虫かごの底と側面に大事そうに手を当てて、
教室に入っていきました。
その直後のことです。
別の場所にいた私のところに、
Kくんが虫かごを持って走ってきました。
そして、少し興奮した様子で、
「どうして落ちたか分かった!!
ここが欠けとったけぇよ」と
虫かごの欠けた部分を見せてくれました。

教室に戻ってから、虫かごのふたが
外れてしまった理由を自分で突き止めたKくん。
それをわざわざ知らせに来てくれたその行動には、
「さっきは一緒に片付けてくれてありがとう」
「理由が分かったから、次からは気をつけられるよ」と
いう、子どもなりの気遣い(?)をしてくれたようで、
うれしいような、申し訳ないような
気持ちになりました。

原因が分かったKくんは、
きっとこの虫かごを、
より大切に扱うようになるでしょう。
別の場所にいた私を探してまで
自分の気持ちを伝えてくれたKくん。
ほんの少しの手助けが、
子どもにとっては大きな安心感に繋がるのだと、
改めて自分の言動を
見つめ直すきっかけとなりました。