2026.07.08

全体

未就園児

「芸術作品じゃなくなっちゃうから」 (すくすくにて)

2026年 7月

すくすく広場は、
未就園の子どもたちと保護者の方に
ゆったりとした時間を過ごしていただく広場です。
この日も、何組かの親子が参加してくださいました。
保護者の方とは、子どもの発想を驚いたり
成長を喜んだり、共に温かい時間を紡いでいます。

 
  

この日は、
どの子も自分のやりたい遊びを見つけ、
それぞれが遊んでいました。
自分で好きな遊びを見つけて自ら遊ぶということは、
簡単なようでいて難しいものです。

 
でも、そうやって
生き生きと過ごす子どもたちを見て、私は一人で
「みんな大きくなっちゃって……」と
感慨深くなっていました。

そんな私の目の前で、男の子が二人、
積み木遊びをしていました。

「友だちと一緒に」と言うには
まだ早いかもしれませんが、

言葉はなくとも、それぞれが
友だちのしていることに関心を持ち、

近づいて同じ場で遊ぶ姿にも
成長を感じていたところ……。

A君が、「お母さんも一緒にやろうよ」と
いうような仕草をしました。

お母さんはその仕草の意味を瞬時に汲み取って、
「ママがやっちゃうと、
芸術作品じゃなくなっちゃうから~」

と言い、そばで見守り続けられました。
「芸術作品……」
お母さんがA君の遊びを
「芸術作品」と言い表すほど、
尊いものとして捉えていることが伝わり、
私は心が震えました。
もちろん、大人と一緒に遊ぶ楽しさもあります。
でもこの場面では、あえて大人が手を加えずに、
子どもの独創性や意欲を大切に見守っている
おうちの方の温かい眼差しが、
とても素敵で印象に残りました。



「大人が作っても、
こんなに面白いものは作れないよね……」

とお母さんと笑い合いました。
確かに、A君が積み木で作ったものは、
まぎれもない「芸術作品」でした。